一生懸命
あなたの顔を思い出す。
はっきりと思い出せなくなるのが
恐いから。
浮き足立って。
本物か偽物か。
分からないけど。
なにかを掴みたがってる。
通話は苦手。
自分の心が見透かされてしまいそうだから。
メールは苦手。
送ってしまったものは取り消せないから。
あたしは何のために
携帯電話を持ってるんだろう。
あたしは知っている。
あなたの胸に飛び込んだときの
あたしの大好きな
あなたの匂い。
嫌だよ、
会えなくなるの。
言ったって
どうにもならないのに
嫌なんだよ。
春が来た
あんなに待ち望んでたのに
あなたとの別れの季節だと思うと
花が咲くたびに
胸が疼く。
あなたに見せてもらった
甘い、甘い夢は
現実になることなく
終わっちゃうのかな
あなたの目を見て話せないのは
恥ずかしいからじゃない
後ろめたいことたくさん
抱えてるから
受け止めて欲しいなんて言わない
だから
見て見ぬ振りをして
どうしようもなく
途方に暮れてしまう
せつなさがこみ上げてきて
締め付けられるような想い
本当に
本当に
どうしようもない夜。
偽物の気持ちでも
100回唱えたら
本物になると思う?
ひとつ、ふたつ。
少しずつ
零れていく
あなたとの思い出。
この気持ちを
伝える言葉を知らなかった
だから
そっと
君の唇を
指でなぞった
ゆらゆらと
春の空気は
どこかかすんでる。
偽った気持ちも
うまく隠してる。
ほんの少し
汗ばんだ君の手
繋いでいるだけで
よかったのに
あの時は気づかなかったよ。
お互いの気持ちに。
ホットケーキを食べた後の
指先についた
甘い蜂蜜のようだ、と
あなたは言う。
あたしはずっと待ってる
来なければいいと願いながら
恋の終わる音を。
本当に自分を探してるの?
本当に自分を見失ったの?
本当に自分を見つけたいの?
今目の前にいる、あなた自身は。
一体誰なのかな。
好きになってごめん。
「好き」と言う気持ちに嘘はないのに
たくさんの矛盾はある。
なんでだろう。
ただ好きでいたいだけなのに。
手のひらに残る
あなたの温もりも
そうっと鈍く、疼く
この胸の痛みも
時と共に
いつかは薄らいでいくものなのかな
消えていくものなのかな
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